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高齢者の事故。

新着情報 青年部会

2019.04.25


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
連日のように高齢者による事故が報道されています。こうした報道を見るたびに、心が痛みます。
特に、先日の高齢者の事故による遺族が開いた会見を見て、何とも言えない気持ちになりました。
僕は山口という田舎に住んでいます。
高齢者であっても生活をするためには移動手段が必要で、インフラが整っていない田舎では自動車での移動が不可欠と言っても過言ではない状況にあります。
もちろん自治体の支援によるタクシーやバスなどの交通機関を使用するという手段もありますが、それとて自由に自分の都合の良い時間に移動できる快適さは失われます。
自分がハンドルを握り、思い立った時に自由に移動をしたいという欲求を満たし続けてくれた生活を手放すことは非常に困難なのだと思います。
更に、高齢者になると自分のことを客観的に見る能力が衰えてくるそうで、まだまだ自分は運転できると感じている人が増えているらしいのです。
生活が不便になることもわかる。
自分のことが客観視できにくくなっていることもわかる。
でも、命を奪うような事故を起こしてからでは取り返しがつきません。
高齢者の運転に関して、我々は今以上に関心を持って制度の改善なりを求めていかなければならないと感じました。
以下、遺族の方のコメントです。
「少しでも運転に不安ある人は、車を運転しないという選択肢を考えてほしい。また周囲の人も本人に働きかけてほしい。家族の中に運転に不安のある人がいるなら、いま一度家族内で考えてほしい。それが世の中に広がれば交通事故による犠牲者を減らせるかもしれない。そうすれば妻と娘も少しは浮かばれるのではないかと思います」
自動車に関わる業を行うものとして、僕たちに出来ることがあると思います。
自動車は便利なもの。便利なものは生活を豊かにするためにあります。
しかしその自動車は、命を奪う危険性を伴っているということを今一度しっかりと胸に刻まなければなりません。
命より優先されるものは無いのですから。