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支払い方法の進化の先。

新着情報 青年部会

2019.03.02


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
年末に入り、慌ただしくされていることと思いますが、いががお過ごしでしょうか?体調は崩されていませんか?
花粉の影響もあり、万全でない方も多いと思いますが、体が資本です。体調管理をしっかりして年度末を乗り切りたいですね!
さて、今日のブログは以前にも書いたことがあるキャッシュレスの進化についてです。
以前のブログでは、中国のキャッシュレス化がすごく早く、驚くほど進化していると書かせてもらいました。
今回は、更に進化した様子をお伝えしたいと思います。
例えば、普通のレストラン。
大手フランチャイズとかではない、個人事業でやってらっしゃるようなレストランでの様子です。
レストランに入ると、各テーブルの隅にQRコードが貼り付けてあり、それをスマホで読み取ると。。。
まずはアプリが立ち上がり、なんとレストランのメニューが表示されるのだそうです。しかもメニューは多言語に対応していて旅行客にも優しいメニューになっているらしく、そのままアプリから注文ができます。
注文をして、しばらくすると料理が運ばれてきます。
QRコードでの注文情報には、どのテーブルからのオーダーかも分かるようになっているということですね。
ということは。
アルバイトを雇って教育する時間や、人件費も削減でき、オーダーミスもなくなるということです。
食べ終わったら、アプリで既に支払いも済んでいますのでお店を出るだけ。
滞在時間も短くすみ、ユーザーにとってもレスポンスよく入店から退店までスムーズになるというメリットがあります。
ということは。(2度目)
客席の回転率も上がり、売上が上がる可能性もあるということですね。
注目すべきは、投資がほぼ必要ないということです。日本でもPayPayなどの浸透で、投資ゼロでキャッシュレス化を実現しているお店も多く出始めていますが、すべてのユーザーに対応できるわけではありません。
ですが、中国では以前のブログにも書いたテンセントがかなりのシェアを誇っているWeChatPayというアプリでの支払いが多いので、スマホを持っているユーザーには、ほぼ全て対応できるのです。
ということは。(3度目)
テンセントという会社は、このレストランの売り上げを把握しており、金融事業も行っているので財務状況をかなり深くまで把握した状況下で融資の提案が出来るというメリットがあります。
逆もしかり。貸し倒れを防ぐ役目もできるわけです。
ここまで考えられた仕組みを使って、アプリを提供し、お店側に素晴らしいメリットを与えつつ、自社の金融事業に情報を活かすことや、ユーザーの購買動向まで把握し、その他の事業に活かせるってすごいことですね。
しかし、知らず知らずのうちに財務状況を把握されていると気づいたら怖い感じがしませんか?
支払い方法の進化の先には、やはり「情報を握る」という狙いがあるようにしか思えなくなりました。
便利だから。無料だから。という理由ではなく、その先までしっかり理解した上で活用していきたいものです。