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これからのハイブリッド2

新着情報 青年部会

2019.03.01


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
今日は昨日のブログの続きを書こうと思います。
昨日のブログを読んだだけでは、タイトルの「これからのハイブリッド」の意味がさっぱりわからないと思います(汗)
今日は、そこにフォーカスした内容にします。
タイトルにある「ハイブリッド」とは、そもそも「混成の」という意味が有り、ハイブリッド車といえば動力源を二つ持つ車両を指します。
ガソリンエンジンとモーターの二通りの動力源を持つハイブリッド車がメジャーになっていますが「これからのハイブリッド」は違う形になるかもしれません。
というのも、昨日のブログから書いている自動運転のレベル別で見てみると、レベル3では自動運転をシステムが行うものの緊急時にはドライバーが運転操作を担わなければなりません。
システムとドライバーによるマニュアル操作のハイブリッド方式が「これからのハイブリッド」になるのではと個人的に思っています。
しかしながら、このレベル3への移行が非常に難しいらしいのです。
緊急時にはドライバーがシステムに代わって運転操作を行うため、運転手が運転操作を代われる状況かを常に監視する「ドライバーモニタリング技術」が求められるのだそうで、そのためにAI技術の重要度も増します。
いつ起こるかわからない緊急時に備え、いつでも運転操作をシステムから代われるように備えておくことは想像しただけで困難なように思います。
また、万が一事故が起きた場合の責任の所在や、ドライバーのモラルの問題も残ります。
例えばテスラ車の2018年3月の死亡事故では、事故当時は部分的な自動運転機能が作動していたものの、事故前にシステム側が運転手に対してハンドルを握るよう警告を発していたのですが、事故発生時、ドライバーはハンドルを握っていなかったそうです。
いついかなるときでも、緊急時には即時対応できるように身構えている必要があるとすれば、それはもう自動運転とは言えませんよね。
いかにシステムからドライバーの操作にスムーズに移行できるか。緊急時を早期発見するために、交通規制や道路状況、渋滞などの情報をいかにクリアかつレスポンスよくシステムとドライバーに通知できるか。
そして、ドライバーの状況を常にモニタリングして、緊急時に備えられる状態であるか監視する必要があるものを、本当に来年の夏までに構築できるのでしょうか。
そうした複雑な課題を持つ「これからのハイブリッド車」の開発よりは、限定エリア内とはいえレベル4の自動運転車のほうが開発が進みやすいのではないかと感じます。
ここで重要なのは、段階的に進化するのではなくレベル3を飛び越えて、レベル4の自動運転車の普及が早まる可能性があるということです。
凡事の徹底も大切ですが、世の中の全てが変わろうとしている現代において、視野を広く持ち、準備を進めていく必要があるのだと思います。
業界と、この仕事への誇りは不変のものとしつつ、刻々と、様変わりする業界にアンテナをしっかりと立てていきましょう。