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幸せになるということ。

新着情報 青年部会

2018.10.20


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
僕は本を読むのだ大好きですが、社会人になってからは、ほとんど自己啓発系の本ばかり読んでいました。
ですが、最近は移動の時間に小説を読むことが増えてきています。
最近読んだ本に「アルジャーノンに花束を」という本があります。
半世紀以上も前に書かれた本ですし、対象年齢は僕などよりずっと若い方々向けの本かもしれませんが、とても良い本でした。
主人公の知的障害をもったチャーリィは、素敵な笑顔を持った青年で、皆から愛されていました。しかし、知的障害が治るかも知れないという手術を受け、劇的に知能が発達し、天才になってしまいます。
心と頭脳のバランスが取れないことでストレスを感じ、いらだちを募らせるチャーリィ
そして、周囲の人々が今まで自分を愛してくれていると思っていたのに、バカにされてきたのだと気づきます。
周囲の人々より優秀な頭脳を得た彼は、やがて周りの人々をバカにするようになり、優秀すぎるがゆえに孤独を感じるようになってしまいます。
しかし、手術から数ヶ月でピークを迎えた知能は、やがて下降線をたどり元の知的障害があった状態に戻ってしまうという話です。
以前に同タイトルでドラマも放映されているので、あらすじを知っている人もいるかもしれません。
人と人との関わりを絶妙なタッチで描いた素晴らしい本だと思います。
賢くなれば幸せになれると信じ、手術を受けたのに周囲の人を愛せなくなり、優しさも失い、敬うことさえ忘れてしまうチャーリィを見て、何とも言えない気持ちになりました。
どれだけ優秀な頭脳を得ても、目の前の人を敬い、想う気持ちを失ってしまえば幸せには、なれないのだと思います。
この本を読むと、つまらないことで不平不満を言ったり、愚痴を言っている人の人生がとてももったいなく感じます。
僕もよく失敗しますが、相手を批判しても何も生まれないと思います。
業界がひとつになるには、「与える人」として目の前の人を敬い、想うことが大切なんだと信じています。
総論賛成、各論反対の話をよく耳にする業界ですが、そうしたことから抜け出し、未来を本気で考える時期なんじゃないでしょうか。。。
チャーリィから学ぶことはとても多いです。
僕自身も自分の行動を反省し「GIVERS」として初心を思い出させてもらいました。
皆さんも良かったら読んでみてください。