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モスバーガーの戦略ミス。

新着情報 青年部会

2019.03.04


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
この2年間で戦略の必要性をずっと伝え続けたつもりですが、良い事例があったので共有したいと思います。
鶏肉偽装問題で業績悪化の一途を辿っていたマクドナルドが見事に復活を果たし、高級志向のモスバーガーは安泰であったかのように見えておりましたが、そのモスバーガーの業績が急激に悪化しているようです。
外食産業はどこも厳しいと言われていますが、マクドナルドは実際に復活を果たしました。
顧客にアンケートを求めるアプリを開発し、商品や接客対応などのアンケートに答えるとドリンクなどの無料券がもらえるというものを活用して復活を果たしたようです。
顧客の声をダイレクトに受け止め、事業に反映していくという凡事の徹底を行い、客離れを止めたどころか見事にV字回復をしてみせたところは、さすがとしか言いようがありません。
マクドナルドの商品が好きかどうかは別として、僕たちの商売の参考になると思います。
逆にモスバーガーは安売りではなく、他のフランチャイズ店よりは高級志向の戦略でしたが、昨年の夏に起きた複数店舗での食中毒が業績の悪化に拍車をかけて昨年は2億円の赤字を出してしまったようです。
食中毒が原因かのように思われていますが、実はそれ以前から業績の悪化は始まっていたのです。
その要因は。
高級グルメバーガー店の台頭です。とことんこだわったハンバーガーを売りにするお店が出てきたことで、モスバーガーは
高級なハンバーガー屋さんというイメージではなくなり、中価格のハンバーガー屋さんになってしまったのです。
自らが戦略を変えたわけではなく、市場の変化によるもので、戦略イメージさえも変わってしまったのです。
中途半端な価格帯での勝負になってしまったモスバーガーは苦戦を強いられ、そこに食中毒が発生し打開策を見いだせないままに昨期を終えたというところでしょうか。
中途半端な価格市場は、どの業界でも苦戦を強いられているようです。
当然全てではなく、商品の魅力が価格を大きく上回っていることがユーザーに伝わっていれば別だと思います。
環境変化によって戦略を柔軟に変えていくことが、どれだけ大切かが良くわかる事例だと思います。
僕の拙い文章でどれだけ伝わったかわかりませんが、何気ない値付けで、購買意欲が下がっているケースが我々にもあるかもしれません。
同様に。
こだわりをもって行っているサービスには、高くても品質が良ければ買う。と思っている消費者が多いということの証明にもなっていると思います。
今は、我々の業界も大きく環境が変化している時ですので、様々な戦略を打ち出すときに業界の動向をしっかりと観察して打ち出す必要がありそうですね。