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でんかのヤマグチ(講演を聴いて)4

新着情報 青年部会

2018.06.30


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
今日も「でんかのヤマグチ」の講演を聴いての続きを書いてみます。今日は③の説明です。
③掛売りは一切しない。
僕の地元山口県は田舎なので、掛売り文化は根強いです。
「また持ってくるねー(代金)」
くらいのライトな感覚で、いつ回収できるとも限らない口約束で商売を行っています。
ですが、この信頼関係が田舎で商売をやっていくうえでは大切だとも言われています。
とはいえ。
僕はいろんな方から商売の相談を受けることがありますが、その深刻な相談の中に「売掛金が増えすぎて資金繰りが厳しい」というものがありました。
その相談者も田舎で商売をされているのですが、掛売りをしてくれるからという理由で集客が出来ると思い込んでおられるのです。
ですから、掛売りをやめてしまったらお客さんが来なくなってしまう。でも、資金繰りが厳しく掛売りをやめたいという想いの狭間で苦しんでおられました。
僕だったらすぐにでも掛売りをやめます。
親しき仲にも礼儀ありで、信頼関係のうえで成り立っている商取引が、商いとして成立しないのであれば、現金取引にしてもらうべきだと思います。
それで来なくなるお客様は、今後もお客様ではなくても良いのかもしれませんよね。
それより、商品力を高めるほうにしっかりと力を注いだほうが余程、健全な商いだと思います。
上記は僕の考えですが「でんかのヤマグチ」の山口社長は、昨日書いたように上得意様だけを選定するという意味も含めて、掛売りはやらないと決められたそうです。
第一に集金に行く手間が省ける。集金に行って値切られることもなくなる。当然、資金繰りも良くなる。と、良い事ばかりなわけです。
更には、業績が悪化していた当時は、様々な家電メーカーの商品を販売していたのですが、方向転換してからはパナソニック一本に絞られています。
こうした決断は、書いて文章にすると非常に簡単に聞こえてしまいますが、なかなか行動に移せない勇気のいる決断です。
その背景には切迫した危機的環境下にあったこともあるかと思いますが、それ以前に山口社長がしっかりと学ばれていたことが成功の要件だと思います。
御用聞き営業(差別化戦略)に徹して、商圏を絞り、顧客のターゲットを明確にしてお客様を減らし、商品もパナソニックに一本化する(一点集中)
これはランチェスター戦略の弱者の戦略をそのまま実践されたような形になっています。
凄いことですよね、学び得たものをそのまま実践するって。(ランチェスター戦略を学ばれたかどうかは僕の想像ですので不明ですが、おそらく学ばれています)
明日は、まとめ的なものを書いてみようと思います。