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90万円の売上4

新着情報 青年部会

2018.10.16


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
毎日、数字のことと利益の事を書いているので、利益は事業目的ではないと言いながら、やっぱり利益だよねって思われそうですが。。。(汗)
利益はあくまで結果であり、目的ではありません。
ですが、その利益無しには社業の存続繁栄を語れないのも事実です。
利益は大切なものだとの意識を持ち、事業の目的に進んだ結果、利益が得られるようにするには戦略が必要であると考えております。
さて、それでは昨日の問題の答えを書いてみます。
最初の問題は、台単価8万円にして昨日までと同条件だった場合(修理台数10台、原価1台あたり6万円、固定費30万円)、利益はいくらになるでしょう?
という問題でした。台単価8万円で修理台数が10台ですから、売上は80万円。原価は1台あたり6万円なので、60万円ですから、粗利は20万円ということになります。
固定費は30万円ですから、粗利から固定費を引くとマイナス10万円ということになります。
一生懸命頑張っても赤字になる見積り(値引き)をしてしまったということでしょうか。
それとも集客が足りなかったのでしょうか?
では、2問目の答えを書いてみようと思います。
上記の台単価8万円にした状態で、台単価10万円の修理を10台やって売上が100万円だった時より利益を少しでも出そうと思ったら何台修理をすればよいでしょうか?という問題でした。
台単価10万円だったときは、利益が10万円出ていたという設定でしたので、利益が10万円以上出るようにするには何台修理したらよいかという問題です。
要するに固定費の30万円を10万円以上、上回る粗利があれば良いわけですよね。すなわち、40万円以上の粗利があれば良いわけです。
台単価8万円にした場合、原価は6万円のままなので、台単価粗利は2万円です。
40万円以上の粗利を得ようと思うと当初の倍である20台以上の修理をしなければならないということです。
21台修理して、粗利が42万円。固定費の30万円を引くと利益が12万円となります。
倍の台数の修理をして、ようやく元の利益に並ぶわけですから、当然現場は疲弊します。それどころか、倍働いても、相応の給料が上がるほどの利益は出ていないことになりますので(以前と変わらないので)疲弊したうえに不満が溜まっていき、負のスパイラルが始まります。
冒頭に書いたように、お金が目的ではありませんが、お金は決して馬鹿にはできません。それどころか、少なからず今回書いてきたようなことが分からぬままに、商品単価を決めることの恐ろしさを知っておいたほうが良いと思うのです。
明日は、連日書いてきたことの「まとめ」的なものを書いてみようと思います。