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90万円の売上3

新着情報 青年部会

2018.10.15


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
先日行われた、中四国車体整備青年部会のイベントのことを書きたいのですが、昨日までのブログの続きもすごく大切なことなので、書いていきます。
もちろんクイズの答えも発表しないといけないので(汗)
さて、昨日の続きです。
今日のブログだけ読んでもわかりにくいと思うので、良かったら13日の土曜日のブログから読んでみてください。
月の売上が100万円から90万円に下がった会社があったとします。
その理由が
台単価10万円のものの修理台数が10台から9台に減った状態と、台単価を値引いて10万円から9万円にして修理台数を10台に維持した状態とではどちらが利益が出るかという問題でした。
ひとつずつ見ていきましょう。
まず修理台数が減った場合です。
修理台数が9台に減ってしまったので、台単価10万円が9台で売上は90万円。
1台あたりの原価は二日前のブログを参考にしてもらうと6万円となりますので、月あたりの原価は9×6万円で54万円となります。
90万円の売上から原価の54万円を引いたら粗利が36万円ということが分かります。そこから固定費は変わらないので30万円を引くと、6万円の利益になることがわかります。
台数が減った方は10万円だった利益が6万円になりました。
もうひとつの、台単価を10万円から9万円にしたほうを見ていきましょう。
値引いたからかは分かりませんが、台数は10台を維持できました。
9万円の修理が10台で売上は同じ90万円です。原価は変わらず6万円の原価が10台分かかるので、60万円になります。
90万円の売上から60万円の原価を引くと粗利が30万円であることがわかります。
30万円の粗利から固定費の30万円を引くと利益がゼロになることがわかると思います。
台数を減らしたくなくて、目の前のお客様を逃がしたくなくて値引きをしたのかどうかは分かりませんが、単価を1万円下げた結果、利益がゼロになってしまいました。
このことから分かるのは、やはり売上だけを見ていては、利益のことがわからないということが確定的になったということです。
もっというと、粗利に意識を持っていれば結果がどうなるかは瞬時に分かるということだと思います。
ちなみに今日も問題を出してみます。
うちの会社は薄利多売の戦略でいこうと決めたとします。1万円の値引きでは台数の維持がギリギリだったので、もう少し値引きをして台単価8万円にしてもっとたくさんのお客様に来てもらおうとしたとします。
台単価8万円にして昨日までと同条件だった場合(修理台数10台、原価1台あたり6万円、固定費30万円)、利益はいくらになるでしょう?
もう一つ問題
台単価10万円の修理を10台やって売上が100万円だった時より利益を少しでも出そうと思ったら何台修理をすればよいでしょうか?
この二つの問題をクイズのように楽しみながら考えてみてください。
答えは明日書きますね。