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ネット上における信頼6(中国の力)

新着情報 青年部会

2018.05.04


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
連日お伝えしているように、ビッグデータをもつ企業のスゴさは想像を超えています。
昨日伝えたアリババやテンセントは、モバイルの普及にのっかって、急激に業績を上げてきましたが、どこの企業も同様に世界的企業になっているかというと、そういうわけではありません。
ビッグデータを手にしても、それをきちんと把握して戦略に活かすことが出来なければ、意味がないのです。
日本でも、最近「千鳥」がモバイルで取得できるクーポンのCMをやっていますが(笑) クーポンを活用した消費者を誘導する戦略はずいぶん前からアリババもテンセントもおこなっています。
モバイル決済の難点を挙げると、日本ではワリカンでの支払いの時などは使いにくかったりしますが、中国の決済サービスではワリカンの時にも使えるのです。
消費者のニーズに躊躇なくどんどん投資していくその姿勢は、もはやバブルなどと甘く考えられるものではないのだと思います。
日本は、各企業が思うように打って出れない縛りがあります。様々なやってはいけない行為が法で決められており、特に個人情報に関しては、どの企業もかなりデリケートになっているので、そうした面でも世界的に大きく後れを取ってしまっているように感じます。
何でもかんでも機能を詰めたがり、完璧な製品を発信したい日本に対して、柔軟なアップデートを繰り返す中国だと、今のスピードの速さで勝負するなら、どちらに勝ち目があるかは一目瞭然です。
そのスピードの速さで電気自動車の開発も進んでいます。この電動車の開発、そして自動化への波で完全に取り残されてしまうと日本は非常に危うくなります。
ここの動きを正確に把握することは非常に重要な気がしています。
行政は、このタイミングで膨大な失業者が出ることを覚悟してでも、自動車の開発技術では勝ちたいと思っているようですので。
エアバッグのリコールがこれだけ無数に出ている現代で。多くの不具合があり、ユーザーの知らないところでリコール規模の不良品があることも事実であるのに。
世界で遅れをとらないために、加速度的に自動化へシフトしてしまって本当に大丈夫なんでしょうか。
時代を振り返ると、多少の犠牲は発展には必要なものだと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、その犠牲の中に「命」があってはいけません。優先すべきは「安全・安心」であり、決して経済ではないと思います。
世界幸福度ランキングで、なぜ日本がこんなに満たされているのにランキングが低いのか。なぜ、ブータンのような発展途上国の国民が97%も「幸せだ」と答えているのか。
今一度、考え直すタイミングかと思います。
何のための発展なのか。何のためのビジネスなのか。
自由や、便利を履き違えると取り返しがつかない世の中になりそうな気がします。
世界に対して、僕たちができることは僅かです。
でも、無力ではないので組織として、技術屋のプロ集団としてきちんと発信できる体制でないとと思うのです。