2011.08.20
大東亜戦争(太平洋戦争、第2次世界大戦)後、ドルと円は固定相場制がひかれ、1ドル=360円からスタートしました。その後スミソニアンレート(昭和46年~48年)には1ドル=308円、変動相場制に移行した昭和48年には1ドル=260円、プラザ合意(昭和60年)後には1ドル=160円、ルーブル合意(昭和62年)には1ドル=120円、バブル後には1ドル=100円位、という時代を経て、現在円最高値を更新しました。
良く聞く話では、トヨタの場合1円の円高が進むと年間の営業利益が300億円以上減少するといわれていますが、トヨタをはじめとする輸出の多い日本企業の利益は日本全体の利益であり、巡り巡って我々の給料になっているという事は押さえておかなければいけないのであります。
みなさん海外旅行に行ったり、外国製品を買って安いとばかりは喜んでいられないですよ。我々は業界内や役員内などの狭い範囲で物事を考えがちですが、国際社会の中で生きている時間を持ち、世界情勢が変わることにも注意をして経営に関して対応しなければならないと考えています。
しばらくはこの円高傾向は続くという見方が大方でありますが、東日本大震災の復興や依然として低迷する日本経済への影響は計り知れない事だけは間違いない事です。
こういったするべき事をしないで内輪の論理を推し進めているどこかの国の次期総裁への動きのような、国民不在の派閥の論理だけで進めていると、世間から見放されることだけは間違いない事だと考えています。
私自身も、我が業界も「他人のふり見て、我が振りなおせ。」という言葉を実践して行きたいものであります。