2018.08.11
【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
すでにお盆休みに入っている会社も多くあることと思います。ゆっくりお休みされるのか、ここぞとばかりに家族サービスをされるのか分かりませんが、有意義な連休をお過ごしくださいませ。
僕はといえば、高校野球を見ながら片手に読みかけの本を持っていて、本を読んだり、高校野球の熱闘に一喜一憂しながら過ごしております。
今日は、奈良県にある(現在は栃木県に本社があります)鵤工舎(いかるがこうしゃ)の話を少ししてみようと思います。
鵤工舎という会社はお寺や神社の専門建築会社です。なかなかなニッチ企業だと思います。
そんな会社ですから、技術の伝承は非常に困難を極めることと思います。
しかし、特に教えることはないと鵤工舎の小川社長はおっしゃいます。
どうしているかというと、若い世代の修行期間は寝食をともにさせて共同生活をするというのです。
修行期間は、おおよそ10年。10年もの間、寝食を共にし、同じ現場に行き、同じ仕事をするそうです。
若い職人さんは、仕事ができないので食事や掃除の当番をしてもらうそうです。
食事の当番をさせれば、段取りや思いやりが分かり、掃除の当番をさせれば、その子の性格や仕事に向かう姿勢がわかるというのです。
うちの会社も、地域貢献の清掃活動をしているので、性格や仕事に向かう姿勢が分かるというのは何となくわかる気がします。
団体生活をすることで、やさしさや思いやりが養われていく。仕事場だけの関係ではなく、より深い縁が生まれることで、職人としての考え方まで育っていくのだと感じました。
心に残った言葉を記しておきます。
「そもそも人間はばらばらだ。不揃いが社会の基本だよ。優秀な一人が牽引するのではなく、みんなが力を合わせることで大きなことができるものだ」
そもそも人間はばらばらだと知っていると、きっといろいろなことが楽に考えられると思います。
そして、やっぱり力を合わせて目標に向かうことが大切なんだなと改めて感じました。
現状で、会社のスタッフさんに団体生活を強いることは難しいと思いますが、仕事場だけの関係ではなく、しっかりと関わりあっていくことで生まれる「縁」を大切にしていきたいと思います。
異業種から学ぶことは本当に多いですね。