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生産効率を上げるということ。

新着情報 青年部会

2019.02.04


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
AIの普及や自動化の促進もあり、製造業でも高い人件費のことを考えると、そうした先進的な設備を導入して固定費を下げるところが増えてきているそうです。
人材の確保が困難になってくる近未来を考えると、今の段階での、そうした投資は理にかなっているように思えます。
ですが、東南アジアに目を向けると安い人件費で労働力を確保できるので、まだまだそうした投資はしないのではないかと思っていたのですが
実際のところ、そうでもなく特に中国ではどんどん積極的に導入されているところが多いようです。
理由としては、30年も続けた「ひとりっ子政策」の影響による労働人口の減少により、人口は多いものの労働力の確保が思いのほか困難なことと、中国では、ある一定の年齢まで給与の良い所への転職を繰り返す文化があるからだそうです。
いつ辞めてしまうかわからない労働力に依存するより自動化に投資したほうが間違いがないということなのでしょう。
そうした中国企業の現場をマネジメントしているのは、日本企業で培ったノウハウを持っている日本人技術者なんだそうです。全てがそうではないと思いますが。
生産効率を上げる。
職人の技によって成り立ってきた我々の業界で、生産効率という言葉はどこか違和感を覚えます。
そもそも仕事というのは幸せになるためのもので、自分の人生を輝かせる舞台のようなものだと思っています。
自動化ばかりに目が行きがちですが、人の暖かさが希少価値として注目を浴びる日が来るようになるのかもしれません。
日本の技術者が中国に活路を見出す前に、日本で活躍できる土壌を作らねばと考えさせられます。
生産効率と声高に叫ぶ前に、まずは「想い」がなければと。
想いだけでは輝けない世の中が、すぐそこまで来ているわけですが。