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加減乗除の経営手法2

新着情報 青年部会

2018.12.05


【部会長ブログ】
皆様お疲れ様です!
今日は昨日の「加減乗除の経営手法」の続きを書いてみようと思います。昨日は足し算思考について書きましたが、今日はその続きで「引き算思考」について書いてみます。
昨日の足し算思考では、企業の合併や価値を加えることや、実績の積み重ねのことなど、足し算的思考のことを書きました。
今日は全く逆の引き算です。
この引き算思考はランチェスター戦略の「弱者の戦略」にもある「一点集中」に似ているところがあるかもしれません。
売上を常に向上させていきたい企業にとって、現状の営業種目や商品を減らすような引き算的思考はなかなか出来ないものです。
特に我々の業界は、どんなお客様にも対応できるように。と頑張ってこられた方々が多いので、下請け中心の仕事から直需中心に切り替えることもなかなか出来ないことです。
ですが、冷静に成功している商品を見てみると意外にも引き算思考で成功している商品が多いことに気づきます。
まず、昨日書いた「いきなりステーキ」ですが、付加価値として加えたつもりでも、冷静に考えれば立ち食いスタイルも、ゆったりとした食事ができる空間を削除。イスも削除。固定費を下げる効果と、お客様の回転率を上げる効果を見込んで、滞在時間を短くするために通常ステーキハウスで出てくる前菜さえも削除しているのです。
魅力あるお肉の品質にフォーカスすると足し算思考で考えられますが、冷静に観察するといろんなものを削除していて、引き算思考での戦略であることがわかります。
スマートフォンもわかりやすいです。国内メーカーのスマホは多機能で素晴らしいものばかりですが、実際は使わない昨日やアプリなどが盛りだくだんプレインストールされていて、必要ないのになぁと感じることがありませんか?
それに比べて、シンプルなものがあれば、そちらのほうが使いやすく、動きもサクサクしていて、更にデザインまでシンプルであればいうことありませんよね。
これも国内スマホメーカーからすると引き算思考だと言えるのではないでしょうか。
ランチェスター戦略では、先に述べたように「一点集中」が望ましいとされています。まるで壁に穴を穿つかのように、研ぎ澄まされた一点集中です。何かに絞るだけではなく、研ぎ澄まされた一点集中というところがポイントです。
まずは引き算思考でいろんなものを削除していき、シンプルな状態からその削ぎ落とされ残ったものを磨き上げ、一点集中の武器となれば、最高ではないでしょうか。
新たなも見えないものを模索し続ける前に、今あるものをまずは磨き上げる。そのための引き算思考を取り入れてみませんか?