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シンガポールレポート④

新着情報 青年部会

2012.11.30




さて「いいにくの日」じゃなくて、「日車協連青年部創立記念日」を挟んでのシンガポールレポートの続きです。
今回はシンガポール日本商工会議所にお伺いして東事務局長による「シンガポールにおける日系企業の企業活動と課題」というテーマで講演頂きました。
日本が景気の低迷、少子高齢化による購買意欲の減退、労働賃金の問題の中、海外に活路を見出しているのは大企業ばかりではありません。
中小零細企業も製造業を中心にアジアへ進出をしています。一時前は中国への進出が多かったのですが、政治的な問題も絡み不安要素が多い事から最近では敬遠されがちで、その分ほかのアジアへ目が向いてきています。
製造業は労働賃金の安いタイやベトナム。販売業やサービス業は国民の所得の高いシンガポールなどです。
そこで今回の講演。経済成長が著しいシンガポールへの日本からの進出希望者の勘違い。というお話をされていました。例えば…
・会社設立が容易で経済成長期なので進出すれば儲かる→世界中から脚光を浴びている分、競争相手も多くシビ
アな市場である。
・日本の製品(サービス)の品質は良い
→そうであるが、良いものをより安く手に入れる事を美徳としていて、韓国製品などにおされている。
なかなか競争や消費者の目線は厳しいようであります。また社会のの動きがめまぐるしく、数年で景気が良くなったり悪くなったりするというリスクも考えなければならないようであります。
また、シンガポール人はキャリアアップに日系企業に入り、その後より職場環境や賃金の高い外資系企業に転職することが多く、社員の定着についても課題となっているようであります。
日本村にいると余り感じない世界の動きや消費者の動向もダイレクトに感じます。開かれた経済市場、ガラス張りの経済市場とはこういう事なのでしょうね。
日本もTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に加盟していくとなると、村の壁は壊されお街のシビアな市場になっていくのでしょう。またTPPに参加しないとなると村は孤立しやがて衰退することになるでしょう。
厳しい時代です。この時代に残るのは依存型経営から脱却した自立型経営であり、真に消費者や社会から求められる企業のみが残る事になるのでしょうね。
さて今日の写真ですが…
シンガポール日本商工会議所の入口に立ってみました(写真1枚目)
しんかぱにっぽんじんかい!?(写真2枚目)
講演題目(写真3枚目)
講演風景(写真4枚目)
今日の車、シンガポールにも走り屋がいるのかな!?(写真5枚目)