2013.03.30
明日に迫った私の部会長の任期を前に部会長所信でも引用した福沢諭吉先生の「学問のすすめ」をご紹介したいと思います。
それでは「学問のすすめ」にある幾つかのキーワードをご紹介させていただきます。
・天は人の上に人を造らず
言わずと知れた有名な言葉であるが、身分貧富の差が付くのは学問をしたかどうかにかかっている。ここでいう学問とは読み書きそろばんだけでなく、社会学も含まれている。
・学問こそ生きる力の源泉である
平等とは人間としての権利が等しいという事である。社会と肩を並べるには様々な学問を身に着ける必要がある。
・個人の独立があってこそ国家の独立がある
独立とは自立すること。自立とは他からの助力を得ずに自らで立っていられること。国民個々の自立無しに国家の自立はない。
・学問の本当の目的とは何か
自活したぐらいでは自慢にならない。社会に役立つ遺産を遺せ。知識と知恵の発展が文明を開くから志を高く持って研鑽を重ねよ。
・日本を維持する気概を養い社会に貢献する
自分の家を守り生活に満足する者は独立した日本人とは言えない。小さな安定よりも苦労して大きな成功を目指せ。
・人間は人望ある人にならなければならない
人望があってこそ大きな仕事ができる。本当の友が多いと人生が楽しきなる。
以上のような事が書かれています。
我が業界に置き換えるとピッタリではないでしょうか。
私はこの2年間、自分自身にこれらを言い聞かせ、事業構築にこの想いを込め、そしてこの必要性を役員のみんなとやってまいりました。
現在の鈑金塗装業は村社会です。
山奥村に住む我々が「まち」の皆さんと対等に付き合わせていただくには、我々が「まち」の皆様のレベルにならないと無理です。
見かけも決してスマートでは無いし言動も多少荒いが人は良い。そして一本気で親切丁寧。悪い所は村社会の理屈や論理から脱却できないところと村人同士で批判を繰り返すところ。
もっともっと「まち」の皆さんの笑顔を創り、「まち」の中で住まわせていただくには、更なる様々な勉強が必要です。
次世代に自信を持って渡していける車体整備業界を創るためには今を生きる我々が努力をしなければなりません。
この2年間、全国へ訪問させていただきました。行く先々で出会った多くの同志の結束をもってすれば、我が業界の明日は明るいと心から感じています。