2011.12.21
昨晩は年内最後となる埼車協青年部志塾が大宮のソニックシティーで開催され、日車協青年部直前会長であるボディーショップシオミ塩見淳社長に「鈑金屋さんの経営分析、値決めが命」という題名で講演頂きました。
我々は企業である以上、お客様の笑顔を創ることを一番に、雇用を促進しながら利益を生み出していかなくてはなりません。
この利益を生み出していくには、この出入りの要素を両方とも考えていかないといけないわけで、入りはできるだけ良質な仕事と量を確保すること。出は経費や稼働率をしっかり管理し、できるだけ改善を重ねるという事です。
我が業界は作業に関しては関心が高いものの、これら経営に関しては全くの無頓着という方が多く、経営者が経営者ではなく職人である。という事が間々見受けられます。
企業を営んでいる以上、雇用という責任がある以上、職人だけではだめで、経営者としての本来の仕事をしなければなりません。
また経営者だけが、経営感覚を持っていても社員の皆さんに同じ意識がなくては実現不可能なものとなってしまいます。これは組合の役員と会員でも同じことが言えるでしょう。
塩見さんの会社のすごい所は、社員さんも自社の原価率や材料費率、作業者の稼働率を把握している点で、これらは度重なるミーティングの成果だとおっしゃっていました。
数値という明確なものを示すことにより、どんぶり勘定や経験と勘という曖昧なものを脱却して、明確なビジョンを共有しているという事なのだと思います。
当社も塩見さんのところほどではありませんが、月次決算や作業者別売上などが出るようにしていますので、今度は社員の一人ひとりと共有できるように工夫をしていきたいと思いました。