2011.10.19
日産自動車ではこのほど技能教育を標準化しました。
その受け皿となる日本とイギリスにあるグローバルトレーニングセンターを核として、世界17か国にあるリージョナルトレーニングセンターを介し、各工場の各段階で人材育成や技能伝授のしくみを標準化したという事です。
我が業界も、人材育成に介しての取り組みは皆無で、個々の工場の取り組みにまかせられいる現状ですし、技能に関しても、いわゆる「経験と勘」に伴う「あそこの工場は上手だ」というレベルを脱していないのが現状です。
いかにいい技術を持っていても、社会の中へPRしていけない町工場が大手メーカーの下請けのみに徹して厳しい経営環境にあるのと同じで、我が業界も人材レベルや技術レベルの向上を組織だって行うタイミングが到来していると感じます。
日車協青年部では、工場に与える五つ星制度の制定や鈑金塗装の技能者に与えるマイスター制度の制定に取り組んでいますが、まさに社会に発信していくツールとして有効だと考えています。
いま社会がどういう動きをしていて、自分たちがどうあるべきかが分からないと、激流の社会の中では残れない事だけは間違いないと思います。