2019年 年頭所感

日本自動車車体整備協同組合連合会

会  長     小 倉 龍 一


明けましておめでとうございます。

 

2019年の新春を迎えるにあたり、所信の一端を申し述べさせていただきます。

 

   我が国の経済状況はアベノミクスの推進により緩やかな回復基調にあるものの、好景気を実感

することは難しい状況にあります。

   我が国の自動車保有台数も8000万台となり、新車効果に加えて軽自動車の軽自動車増税の反

動減も解消し、市場は活況を取り戻しつつあります。

   このような状況の中で自動車産業はアフターマーケットも含み「100年に一度の大変革」と言われ、

自動車の構造や装備品、素材に至るまで今までにない速さで変化を遂げています。とくにブレーキ

アシストや自動車車線維持装置等の電子デバイスを多数搭載したASV(先進安全自動車)の急速

な普及に伴う自動車車体整備技術の高度化、車体整備需要の減少並びに技術者の人材確保及

び環境規制の順守などが挙げられます。

   これらの課題に対応するために平成26年度より国土交通省・一般社団法人日本自動車補修

溶接協会及び弊会から構成される「車体整備の高度化・活性化に向けた勉強会」における「28年

度とりまとめ」が示され検討結果に基づき平成29・30年度の事業計画を立案し着実に実行してきた

ところであります。

   大きな二つの事業として、平成29度より「先進安全自動車対応優良車体整備事業者」の認定

および「高度化車体整備技能講習」を会員の皆様のご協力のもと実施してきました。

先進安全自動車対応優良車体整備事業者の認定については「28年度とりまとめ」にある「車体整

備工場の見える化」の取り組みの一環として創設した経緯を踏まえて認定基準をクリアした事業

所についてはステークホルダーに対し「安心で安全な修理をする車体修理工場」として情報提供を

していきたいと思います。また、認定事業者を軸とした協業制なども研究してまいります。

   さらに、先進安全自動車対応優良車体整備事業者については「車体整備記録簿」の発行を可能

として「車体整備の見える化」を推進します。

「高度化車体整備技能講習」は平成29年度・30年度においては「国土交通省後援事業」でした。

次年度以降も後援事業にするべく、インストラクターの独自養成及びテキストの自主製作をして将

来を見据えた事業の安定的な運営を教育委員会中心に事業の充実を図っていきます。

   2019年度の「高度化車体整備技能講習」は「溶接編の実習」および「新素材への対応」を予定し

ています。

   塗装委員会においては、現在は危険物取扱者・有機溶剤作業主任者等の資格保持者が在籍

する事業所とそれ以外の事業所で塗料の流通ルートが同じであることから、法令順守並びに公平

で安全な流通ルートを研究してまいりました。また次年度以降、塗装関係以外の新技術や新素材

についての研究にも着手したいと考えています。また弊会の自主認定である「優良自動車塗装工

場」の認定基準に関して水性塗料の対応に関して答申をいたしました。 

   大気汚染防止法に基づきVOC(揮発性有機化合物)の使用量・排出量のフォローアップ調査及

び自主行動計画の見直しを図りました。

   調査研究委員会は独自のレバーレートの算出方法の構築、弊会独自の車体整備工数の策定の

研究を行いました。クレジット事業の一環として決済インフラの整備を行いました。また、消費税

の転嫁等に組合員にアンケートを行い、現在集計をしているところであります。

   広報委員会は、「高度化車体整備技能講習」および「先進安全自動車対応優良車体整備事

業者」の修了者、認定事業者をステークホルダーへのアピールをしてまいりました。皆様からご要

望の多い新しいホームページの構築も次年度以降行います。

   共同購買委員会は、組合員の皆様に購買品や斡旋品をお知らせしているところです。さらに流

通ルートや周知方法を研究してまいります。

   また、執行部直轄の委員会として「中長期ビジョン策定委員会」が発足し、今後の弊会のあり方、

事業の展開方法、車体整備業界の展望などを年度内に提言としてまとめたいと思っています。

 

   最後になりましたが、新しい年が皆様にとって希望に満ちた素晴らしい年になることをお祈りい

たしますとともに、弊会に一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。